図書館だより第27号 平成30年(2018年)春号

  • 掲載日2018年4月13日

図書館だより第27号春号表紙 図書館だより第27号[PDF:813KB]

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藤の花咲く季節に東部図書館フェスタを開催 サポーター同時募集!

平成30年5月2日(水曜日)に東部図書館フェスタを初開催します。0歳から2歳までのお子さん向けのおはなし会をお庭の藤棚の下で行うほか、保存年限の切れた雑誌や古くなった本などを提供するリサイクル市を行います。

事前の申し込みは不要です。みなさまのご来館をお待ちしています。

0、1、2歳向けおはなし会

親子で一緒にふれあい遊びをしたり、絵本の読み聞かせをします。絵本とともに楽しいひとときをお過ごしください。

  • 時間 午前10時30分から午前11時まで
  • 場所 庭の藤棚の下(雨天の時は室内)
  • 定員 親子10組程度

リサイクル市

図書館の雑誌や本をリサイクルします。

  • 時間 午後2時から午後4時まで(予定)
  • 場所 2階おはなしの部屋
  • 提供冊数 一人3冊まで

サポーター募集

東部図書館フェスタの開催にあたり、お手伝いをしていただけるサポーターを募集します。活動の内容はリサイクル市の本の準備や、当日の運営のお手伝いになります。事前準備作業、当日運営作業のどちらかでも構いません。

事前準備作業
  1. 4月23日(月曜日)午後2時から午後4時まで
  2. 4月26日(木曜日)午後2時から午後4時まで
当日運営作業
  1.  5月2日(水曜日)午前10時から午前11時30分まで
  2. 5月2日(水曜日)午後1時から午後4時30分まで

⇒  4月20日(金曜日)までに、東部図書館窓口または同館電話0422-49-3851 へ希望日とともにお申込みください。

東部図書館は改修に伴い長期休館します

東部図書館は老朽化に伴い、平成30年の秋から約半年の間改修工事のため休館します。閉館中は代替サービスとして週末に東部図書館周辺において「移動図書館ひまわり号」の臨時運行を予定しています。閉館の期間やひまわり号の運行日程などは決まり次第、広報みたか、ホームページ、館内掲示などでお伝えします。

日頃から東部図書館をご利用のみなさまには長期間にわたり、大変ご迷惑とご不便をおかけしますが、ご理解とご協力をお願いします。

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図書館サポーター活動しています

「図書館サポーター」とは、図書館の活動を応援する市民ボランティアのみなさんです。南部図書館が開館した平成25年に「みんなみサポーター」、三鷹市立図書館50周年を迎えた平成26年に「三鷹図書館サポーター」が活動を開始しました。「市民とともに歩み交流する図書館」をめざし、今後とも職員とともに工夫しながら活動を続けています。

「図書館が好き」、「本が好き」、「何か始めてみたい」というかた、それぞれのサポーターでメンバーを随時募集しています。

詳しい活動内容は各館へお問い合わせください。

三鷹図書館サポーター募集!!  興味のあるかた、まずは見学にどうぞ

  • 書架整理班(見学可) 図書館の本の並べ方を学びながら本棚をきれいに整えたり本のクリーニングをしたりしています。
  • 本の修理屋さん(見学可) 破れたり、汚れたり、壊れていたりしている図書館の本を専用の道具で修理しています。
  • ガーデンカフェチーム 年2回、開放する庭でガーデンカフェを開催するための活動をしています。
  • おはなしどんどこ 現在、募集はしていません。ミドルシニア世代の読み聞かせグル―プです。

登録方法

三鷹図書館(本館)のカウンターにある「三鷹図書館サポーター登録申込書」に必要事項を記入のうえ、三鷹図書館(本館)カウンターにご提出ください。

活動報告 春のガーデンカフェを開催

3月31日(土曜日)に三鷹図書館(本館)で「春のガーデンカフェ」を開催しました。三鷹図書館サポーターによる古本市とカフェ、本の修理実演、おはなし会などがあり、桜とともに大勢の皆さんに楽しんでいただきました。

南部図書館みんなみサポーター募集!!

  • 館内の装飾物の作製、飾り付けをします。
  • まなびてらすなどの花壇のお手入れをしています。
  • おはなし会での読み聞かせなどをしています。
  • みんなみお助け隊 書架整理、排架、本の修理、展示の企画・運営など様々な活動をしています。

登録方法

南部図書館みんなみカウンターまたは三鷹市立図書館ホームページにある「南部図書館みんなみサポーター登録申込書」に必要事項を記入のうえ、南部図書館みんなみカウンターにお持ちいただくか、ファクスまたは郵送で南部図書館みんなみまでお送りください。

本の修理活動 開始しました

2月より第1、3月曜日の午後に南部図書館でお助け隊のみなさんを中心に本の修理活動を始めています。

新しく始めてみたいかた、興味のあるかたのご参加をお待ちしております。

3面

今年度も開催します♪「わん!だふる読書体験」

「わん!だふる読書体験」とは、子どもたちが犬とのふれあい方を学びながら、犬に読み聞かせをする事業です。
ふれあい教室に参加し、犬とのふれあい方などを学んでから、犬に読んであげたい本を選び、読み聞かせ体験当日を迎えます。
読み聞かせをしたことがないお子さんも、読んであげる犬のために悩みに悩んで本を決め、一生懸命に読む練習をして、本の持ち方まで工夫して本番に臨みます。
皆さまから問い合わせを受ける機会も増え、公益財団法人日本動物病院協会(JAHA)の協力のもと、平成30年度も開催することが決まりました!
初めての人はもちろん、2回目以上の人も「わん!だふる読書体験」してみませんか?
平成30年度実施予定 6月、10月、1月

読み聞かせ入門講座」(仮称)を開催します

小学校での朝活動など、集団への読み聞かせをこれから始める方、参加してみませんか?

  • 日時 平成30年6月21日(木曜日)午前10時から正午まで
  • 会場 三鷹市立三鷹図書館(本館)
  • 対象 小学校などで読み聞かせを始めるかた、または、始めたばかりのかた

その他、詳しいことが決まりましたら、広報みたかや図書館ホームページ等でお知らせいたします。

おにいさん職員による おはなし会

図書館のおにいさん(?)職員が読み聞かせをします。いつものおはなし会とは違う雰囲気を楽しんでください!

  • 日時 平成30年5月2日(水曜日)午後3時から午後3時30分まで
  • 会場 三鷹市立三鷹図書館(本館)おはなしのへや
  • 対象 どなたでも

行事報告

神沢利子さんのおはなしかい

平成30年1月25日(木曜日)午後4時から午後4時30分まで
神沢利子さんご本人に、「おかあさんおめでとう」と「うさぎのたまごは夕やけいろ」を読んでいただきました。
来館者の皆さまからのメッセージもお渡ししました。

家庭で楽しむ読み聞かせ~子育てに絵本を~

平成30年2月16日(金曜日)午前10時から正午まで
講師 JPIC読書アドバイザー 児玉ひろ美さん
和やかな雰囲気の中、ご家庭で気軽に実践できる読み聞かせについて、数多くの絵本の紹介やご自身の経験を交えながら、わかりやすくお話ししていただきました。

平成29年度 第2回 三鷹市文庫連絡会講習会 かがく絵本の楽しみかた

平成30年2月15日(木曜日)午前10時から正午まで
講師 福音館書店 かがくのとも編集部編集長 川鍋雅則さん
かがく絵本の制作には1冊3年から5年もかかるそうです。
成り立ちや制作上の考え方、制作の裏側などを伺いました。

平成29年度 第3回 三鷹市文庫連絡会講習会 わくわくする学校図書館をめざして たくさんたくさん種をまく

平成30年3月11日(日曜日)午前10時から正午まで
講師 三鷹中央学園三鷹市立第三小学校学校図書館司書 滝島奏未さん
学校図書館司書が、奮闘しながら子どもたちの読書環境を整えていく様子や、学校での子ども達の生活ぶりが伝わってくる講演でした。

4面

特別企画 中高校生世代の諸君へ 「館長補佐O」のおススメ本!!

お初に御目文字を得る。今回は特別に私が中高校生世代の諸君に私が読んで楽しんだ作品を紹介する。
異世界転生に食傷気味の少年少女の参考になれば幸いである。
なお、個人的嗜好に依っているため、もっと面白い作品を知っているという方もあろう。
そういう向きは次回のPOP大賞に応募してご自身の主張を開陳してほしい。待っている。

『わたしのハムスターを化石で残すには?』

ミック・オヘア/編 勅使河原まゆみ/訳 ランダムハウス講談社 2008 自然科学 407.0

司書講習の課題でブックトークのシナリオを課せられ、窮した私は「時を超える」をテーマに、当時TV初公開を控えたアニメ版「時をかける少女」を枕に、『涼宮ハルヒの消失』と本書と『妙なる技の乙女たち』を繋げ、実は大林版「時かけ」の方を好んでいると落ちを付けたのを思い出す。
この本、表題が些か大仰なだけで、中身は例えば輪ゴムを延ばすと暖かくなるとか、歯磨後にオレンジジュースを飲むと味が変わるとか、日常で発生する不可思議を科学実験と解説によって明らかにするものである。
元々英国の雑誌記事であり実験材料に見慣れないものもあるが、世の中には不思議なことが溢れ、その各々に科学的な説明ができることに驚く。
実験はどれもかなり簡単。人は己の聞きたいことだけを聞く生き物だが、偶には己で真実にたどり着く事も必要ではなかろうか。
無論ハムスターを化石で残す方法も掲載されている。

『半分の月がのぼる空』全4巻

橋本紡/著 文藝春秋 2013  ティーンズYB913.6ハ(電撃文庫版は全8巻 メディアワークス、角川書店 2003~2006)

肝炎で入院した裕一と死の諦念の中で生きている理不尽な美少女里香の恋の物語。
切ない物語の其処此処にしかし擽りが巧妙に仕込まれ、私など窮地の裕一の救援に降臨したマスカラス、ドス・カラス兄弟の件など読んでいて泣き笑いになる。
半月よりうまく書かれた橋本作品は有ろうが、半月より面白い橋本作品は知らぬ。
心がささくれ立った同輩諸兄にもお薦めする。リライト版を底本にした文春文庫版が一押しだが、電撃版にはリライト版では描かれなかった二人のそれからが綴られている。
文春版読了後wikiを見ておやと思ったかたは得心されよう。

『はらぺこおなべ』

神沢利子/作 渡辺洋二/絵 あかね書房 1970 児童日本文学 91カ

片手鍋のばあさんは年来繰り返してきた煮物働きに突然飽いて台所を出奔する。
道すがらソーセージやら雌鶏やら、当るを幸いぱくりとやってはぐんぐん大きくなって……という物語。
諸君らも繰り返す日常が嫌になることがあるだろう。私もよくある。
しかしながら諸君らには生活力が、私にはその覚悟がないが、ばあさんは倦怠を自覚した途端にえいやと全てを打ち捨てて新しい人生の荒野を切り開き食べ歩く。
その潔さ、鋼の意思と食いっぷり。ばあさんは宙を駆け、私たちは置き去りでその雄姿を見上げるのみ。少し切なく、それにも増して爽やかな風が吹く。
(文責O)