図書館だより第41号 2021年夏号

  • 掲載日2021年7月30日

1面

緊急事態宣言による図書館の開館について

三鷹市立図書館では、新型コロナウイルス感染症感染予防対策を行ったうえで、開館を継続しています。
引き続き、新型コロナウイルスの感染防止にご協力をお願いします。
※開館時間の変更もありません。

皆様へのお願い

マスクの着用、図書館・図書館資料の利用前後のうがい、手洗い・手指消毒の徹底をお願いします。
東京都から都民の皆さんあてに「日中を含めた不要不急の外出・移動の自粛」が要請されています。
ご協力をお願いします。
また、図書館の利用は館内での閲覧を避け、予約制度を活用するなど、少人数・短時間(1時間以内)の滞在へのご協力をお願いします。
読書は是非、ご自宅でゆっくりお楽しみください。
三鷹市立図書館では電子書籍サービスも行っています。
三鷹市在住・在勤・在学利用者のかたはトップページからご利用になれます。
 土日及び祝日は特に混雑します(特に開館直後と午後の時間帯が混雑します。)。
なるべく土日祝日を避けて平日にご来館ください。
なお、館内の混雑状況などによっては入館をご遠慮いただくことがあります。
また、感染防止のため、閲覧席の数を減らしていますので、互いに譲り合ってご利用ください。
※イベント等の中止状況については3面をご覧ください。

2面

資料室から(こんなことを調べることができます)

「古い住所(地番)から現在の住所(住居表示)を探す!」

資料室でたびたびあるレファレンス(調べ物相談)に、「三鷹の古い住所
(地番)から、今の住所を調べたい」というものがあります。
そんなときは、ゼンリンの『ブルーマップ 住居表示地番対照住宅地図』が役に立ちます。
この地図帳は、住所や建物の名前まで詳細にわかる『住宅地図』の上に、登記所備付の「公図」の内容が青色で印刷されており、「住所」から不動産登記の「地番」がわかるようになっています。
太宰治の小説、『駈込み訴へ』(月曜荘私版 昭和17年1月刊行 300部限定)の奥付には、「東京府北多摩郡三鷹町下連雀百拾参番地太宰治」と、当時の住所が記載されています。
百拾参番地とは113番地のことで、当時住所として使われていた地番の番号でもあります。
ここから現在の住所をみつけるには、最新のブルーマップで下連雀113という地番を探して、それがどのあたりになるのかを調べればよいというわけです。
住居表示のような細かい場所まで特定するのは難しいですが、当時は「下連雀113番地 太宰治」で郵便物も迷うことなく届いたのでしょうから、今に比べると人口密度も低く、家屋も少なかったのですね。
昔の文献などに出てくる三鷹の古い住所を調べたい!と思ったら、資料室のブルーマップを一度参照してみてください。
★地番と住居表示について★
地番というのは土地ごとにつけられた番号で、現在でも地域によっては住所としても使われています。
しかし都市が密集してくると、地番だけでは住所の特定が難しくなり、昭和37年に「住居表示に関する法律」が公布・施行されます。
三鷹市では、この法律に基づいて昭和40年2月1日から順次住居表示を実施し、昭和62年8月3日に全市域が完了しています。
★資料室所蔵の参考資料★
・『住居表示整備のあらまし~住居表示25年のあゆみ~』/昭和63年/三鷹市建設部管理課編/L291 100
・『ブルーマップ 三鷹市-住居表示地番対照住宅地図』/令和元年/ゼンリン/L291.3 100

みたか電子書籍サービスで、人気のある電子書籍コンテンツ(2021年7月9日現在)

≪予約件数上位≫
順位(予約件数)タイトル/著者/出版者
1位(11件)かがみの孤城/辻村深月/ポプラ社
2位(10件)ライオンのおやつ/小川糸/ポプラ社
2位(10件)志麻さんのベストおかずいつもの食材が三ツ星/タサン志麻/扶桑社
4位(8件)大学入試マンガで日本史が面白いほどわかる本/塚原徹也/KADOKAWA
4位(8件)大学入試マンガで世界史が面白いほどわかる本/佐藤幸夫/KADOKAWA
4位(8件)経済とおかねの超基本1年生/大江英樹/東洋経済新報社

スマートフォンやタブレット・パソコンから電子書籍コンテンツを閲覧することができます。
紙の本だと予約多数でも電子書籍なら比較的早く読むことができます。
NHKBSプレミアムで放送された小川糸の「ライオンのおやつ」は紙の本だと予約が140件以上ありますが、電子書籍では10件程度と比較的早くご利用することができます。
また、ナクソス・ミュージック・ライブラリも聞くことができます。
ぜひご利用ください。 

※みたか電子書籍サービスが利用できるのは、三鷹市内在住、在勤、在学のかたです。
 利用にあたっては、三鷹市立図書館の利用登録が必要です。

3面

新人図書館員「I」のひとりごと

だんだんと暑い日が続くようになりましたね。初めまして。本館新人図書館員のIです。
夏の風物詩、入道雲は多くの雨を降らせると同時に大量の水濡れ本の発生を予感させるものだと最近覚えました。
恵みの雨とは言いますが、突然の雨は本の敵ですね。
図書館で借りた本は濡らしてしまうと弁償となる場合がありますので、くれぐれも濡らさないようビニール袋に入れるなどの対策をお願いします。
さて、話は変わりますが、私の担当分類は6分類(産業)と8分類(言語)並びに新書、雑誌etc.になります。
6分類と8分類は通路を挟んだ隣同士の棚になりますので、お時間があるときに覗いてみてください。
例えば、6分類の中にはペットや電車などの乗り物のことについてなど蔵書しておりますのでご興味ある方はぜひ手に取ってみてください。
今はまだ、担当する分類の蔵書構成などについて日々勉強しているところですが、「この本読みたいけど蔵書がない!」等、お気づきになられたことがありましたら、お気軽にカウンターまでお越しください。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

企画展示「東京でおもてなし ~57年ぶりの夢~」

三鷹市立図書館では、都内公立図書館共通テーマ展示として「東京でおもてなし ~57年ぶりの夢~」を全館で開催しています。
オリンピック・パラリンピック関連資料の他、東京の魅力を伝える資料等も展示しています。

企画展示 三鷹市総合保健センター共催「ココロの休けい、とってますか?」

カラダが疲れたら休むように、ココロにも休けいが必要な時があるよ。
なんとなく学校に行きたくない。友達や家族とうまくいかない。居場所がない。
そんな気持ちでココロが疲れている時は、ちょっと休けいしてみよう。
つらい気持ちや不安が少しラクになる、今の君の気持にちょうどいい本に出会えるといいな。
≪展示期間≫
8月10日(火曜日)から9月12日(日曜日)
≪場所≫
三鷹市立図書館各館、井の頭CC図書室に特設コーナーを設置します。
≪問合せ≫
三鷹図書館(本館) 0422-43-9151
総合保健センター   0422-45-1151(内線:4224、4225)

9回 中高生におススメ! POP大賞(延期)

7月22日から予定していた第9回POP大賞は緊急事態宣言の発出に伴い、延期します。
楽しみにしてくださった皆様申し訳ありません。
今後の予定については、決まりしだい図書館ホームページ等でお知らせします。

夏休みは図書館へ!中止のお知らせ

毎年開催している「夏休みは図書館へ!」は、緊急事態宣言の発出に伴い、次の企画のみ実施します。
◆おたのしみパック
昨年大好評だった「おたのしみパック」を実施します。対象年齢別に図書館員が選んだ本が袋に入っています。
◆自由研究コーナー
夏休み自由研究のヒントになる本を集めた展示コーナーを各館に設置します。
◆テーマ図書
7,8月の児童テーマ図書として、小学生向けおすすめ図書リスト「よんでみない?」を特集します。

4面

Teens★今回は、各館のティーンズ担当が、10代の皆さんにおススメする本を紹介します!

本館

『市立第二中学校2年C組10月19日月曜日』 
椰月 美智子/講談社/2010年/請求記号T913.6ヤ
どこにでもあるような中学校の生徒と教師合わせて35人の日常を、友達、家族、部活、いじめなどをテーマに描いた短編集です。
他人からは上手に過ごしているように見える子が、本当はとても悩みを抱えていたり、他の人にとってはどうってことない出来事が、自分にとっては重要な悩みの種になっていたり。
自分と似たような悩みを抱えた子の話が見つかるかもしれません。気軽に読めるので、ぜひ手に取ってみてください。

東部

『ニセ科学を10倍楽しむ本』
山本弘/筑摩書房/2015年/請求記号TB404.0
「A型は真面目」「B型は自己中心的」などという血液型での性格判断。
あなたも一度くらいは耳にしたことがあるでしょう。
本もたくさん出ていて、信じている人も多いこれ、実は、科学的根拠の乏しいニセ科学(科学のような顔をしているが、ぜんぜん科学的でないもの)なのです。
世の中にあふれるニセ科学にだまされないために、どうしてそれがニセなのか、楽しく学んでみませんか?

西部

『桜風堂ものがたり』
村山早紀/PHP研究所/2016年/請求記号T913.6ム
ある事がきっかけで長年勤めた書店を辞め、ひょんなことから旅先の小さな書店主を任された主人公。
本を愛する青年は、埋もれた1冊を様々な人と関わりながら、表舞台へと引き出していく。
恋バナも少し匂わせながら、街に溶け込む青年の変容も見どころ。
書店の裏側も見え隠れし、本屋さんの見方が変わる1冊でもある。

駅前

『13歳から分かる!7つの習慣-自分を変えるレッスン-』
「7つの習慣」編集部 監修/日本図書センター/2020年/請求記号T159.0
パラダイムシフト。これまで当然と考えられていた物の見方や考え方を劇的に変えること。
「七つの習慣」には、将来のことを考える年齢になったティーンエイジャーが、これからの人生で様々な選択をする中で基軸になる考え方が書かれています。
原著は大人にとっても難解だと言われていましたが、この本では要点が分かり易くしっかりとまとめられています。
人生を自ら切り開き、最高に自分らしい生き方を実現するために手に取ってみませんか。

南部

『「文系?」「理系?」に迷ったら読む本』
竹内薫/PHP研究所/2019年/請求記号T002.0
自分自身もちょうど、40数年前にタイトルどおりの問題に悩んでいました。
高校2年で理系に進んだものの、数ⅡBの微分でつまずき、物理の試験での回答が、小数点20桁以下の精度を求められるのに耐え兼ねて、3年で文系に鞍替えしました。
この本は、単純な「理系」「文系」の選択でなく、これからのAIの普及に伴う仕事の減少や、グローバル化の波にどう対応していくか、暗記の勉強から探求心に基づく勉強へと、わかりやすく書かれています。
昨年度からの「大学入学共通テスト」の導入も、今後いくつかの改訂も見込まれ、今の高校生は非常にサバイバルの脅威に晒されることでしょう。
社会に出るための一助になれば、幸いです。