『三鷹文学散歩』発刊30周年記念展示紹介(その1)
- 本館
- 掲載日2020年5月21日
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図書館の臨時休館にともない、三鷹図書館(本館)2階展示コーナーで開催予定だった企画展示の一部をウェブ公開します。今回の更新では、展示の概要と目玉の展示品について解説します。
ページ内の記事および写真について、無断転載はおやめください。また、三鷹の風景写真パネルは吉川春樹氏寄贈によるものです。
ごあいさつ
三鷹市立図書館の刊行物として出版された『三鷹文学散歩』は、2020年、発行から30年となります。 1990(平成2)年3月に、三鷹村が誕生して100周年、市制施行から40周年の記念事業として出版されました。
この本には、三鷹ゆかりの文学者としてよく知られている太宰治や山本有三も含め、総勢15人以上が収録されており、刊行当時の三鷹の「地図」や「散歩のしおり」などと一緒に紹介されています。
市制施行70周年の今年、作家たちが暮らしたかつての三鷹の風景とともに、関連書籍を展示します。
『三鷹文学散歩』の目次と収録作家
散歩のしおり
玉川上水のほとりから禅林寺へ
- 太宰治
- 太宰の弟子たち
- 山本有三
- 森鴎外
- 田中英光
- 瀬戸内晴美
- 今官一
- 吉野左衛門
井の頭公園をめぐって
- 大仏次郎
- 亀井勝一郎
- 武者小路実篤
- 三木露風
- 武田繁太郎
- 小林美代子
三鷹台から牟礼へ
- 吉田一穂
- 宮柊二
『三鷹文学散歩』発行当時におこなわれた展示のチラシ
『三鷹文学散歩』について
もともとは「広報みたか」に「わがふるさと三鷹文学散歩」と題して連載されていたもので、
連載が始まった1980(昭和55)年(注)から1989(平成元)年10月までが書籍化されました。
「広報みたか」の連載そのものは1995(平成7)年10月まで続いており、資料室所蔵の「広報みたか」縮刷版(バックナンバー)で閲覧が可能です。
(注)書籍序文「発刊にあたって」には1979(昭和54)年4月とありますが、「広報みたか」縮刷版は1980(昭和55)年4月となっています。

展示資料紹介1
三木露風(みき・ろふう)著 『廃園』
この作品は、明治42年9月、露風が20歳の頃に発表されました。同年に北原白秋の『邪宗門』も出版され、2人の詩人の活躍は「白露時代」と呼ばれました。
三鷹市立図書館所蔵のこちらの書籍は初版本で、表見返しには露風の直筆と思われる署名が入っています。
三木露風の作品は、一部ですが電子図書館「青空文庫」外部リンクで読むこともできます。
露風と三鷹
露風は、昭和3年、牟礼に新居を構え、昭和39年に交通事故死するまでの間、三鷹の地で暮らし続けました。その間に、三鷹市市制施行5周年記念の「新年の詩」や、高山小学校歌の作詞などを手がけました。
昭和57年には、三鷹駅南口中央通り商店街の一角に「赤とんぼの碑」が建てられました。夕方5時を告げる防災無線からは現在も「赤とんぼ」の歌が流れ、市民にとって今なおなじみ深い存在と言えます。また、露風の出身地である兵庫県龍野町(現・たつの市)と三鷹市は、平成13(2001)年に姉妹都市の協定を結んでいます。
参考文献
- 『三鷹文学散歩』1990年 三鷹市立図書館
- 『日本現代文学大事典 人名・事項編』1994年 明治書院
- 「広報みたか 2009年2月1日号」(こちらから記事をご覧になれます。)
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