図書館だより第26号 平成30年(2018)冬号

  • 掲載日2018年1月31日

図書館だより第26号1面図書館だより第26号[PDF:848KB]

1面

寄贈記念特別展「神沢利子さんのおくりもの」開催報告

市内在住児童文学作家神沢利子さんから寄贈された資料の一部を公開する特別展示が平成29年11月18日(土曜日)から12月10日(日曜日)まで、三鷹図書館(本館)2階展示ホールと第一集会室で行われ、約1000人のかたにご来場いただきました。
「直筆の資料、原画の素晴らしさにふれ、あらためて作品の魅力に気づかされた」「子どもたちにも神沢さんの本の良さを伝えていきたい」など、たくさんの感想が寄せられています。

展示会場を縮小、一部変更し平成30年2月4日(日曜日)まで継続中!

現在、未発表のウーフのお話「ぼくのあし」全ページ公開中です。
本館では、今後、寄贈資料を活用した子どもが本に親しめる「くまの子ウーフコーナー(仮)」を新設する予定です。どうぞお楽しみに!

神沢利子さんのおはなし会

神沢さんが本を読んでくださいます。ぜひご参加ください。(神沢さんの誕生日のお祝いもします。)
平成30年1月25日(木曜日)午後4時から4時30分まで
子ども優先50人。申込不要。本館2階第一集会室

2面

子どもの笑顔・保護者の笑顔が印象的 わん!だふる読書体験

「わん!だふる読書体験」は、平成28年度の事業開始から今回で5回目となります。今まで4~12歳の子どもが参加してくれており、毎回好評をいただいているイベントです。

声に出して本を読む、読んだことが誰かのためになる体験を通じ、本を読むことの楽しさや喜びをより感じてもらえる機会になっています。
参加する子どもたちは犬に読んであげたい本を自分で考えながら選び、何度も声に出して読む練習をして、当日を迎えます。子どもは「犬が見やすいように」と本を持つ位置を考えて読んだり、読み終えた後に湧き上がってくる達成感に満ちた表情を浮かべたりして、楽しかったという声はもちろん、読み切れたことのない本を読み終えることができた、という声も聞こえてきます。

この活動は、公益社団法人日本動物病院協会(JAHA)のご協力のもとに実施しています。今後も多くの子どもたちが体験できるように開催していきますのでご期待ください。

お知らせ:家庭で楽しむ読み聞かせ-子育てに絵本を-

子ども(主に未就学児)に読む本の選び方、読み方のコツなど、気軽にできる読み聞かせを一緒に学びませんか。子育てにも役立ちます。お家で絵本を楽しみましょう!

日時:平成30年2月16日(金曜日)午前10時から正午まで(開場は15分前)
会場:三鷹図書館(本館)2階第一集会室
対象:家庭での読み聞かせ(主に未就学児対象)に興味のあるかた。先着50人。
講師:JPIC読書アドバイザー 児玉 ひろ美さん
申し込み:不要 当日直接会場へ
その他:費用は無料 保育はありません。
問合せ:三鷹駅前図書館

行事報告:第23回 おとなが楽しむおはなし会

11月17日(金曜日)に三鷹駅前コミュニティ・センターを会場にして、おはなしあずきの会・わたげの会・三鷹市文庫連絡会・三鷹市立図書館共催で、「おとなが楽しむおはなし会」を開催しました(参加人数83人)。

参加された皆さんは、秋の夜のひととき、童心にかえって、おはなしの世界を楽しまれていました。

行事報告:おおさわ学園読書活動の紹介展示

11月16日(木曜日)から12月3日(日曜日)までの間、西部図書館において、おおさわ学園の児童・生徒による読書感想文や感想画や調べ学習、図書委員によるPOPなど、読書活動の成果物を展示しました。

行事報告:成績が上がるノートの取り方&ノートお悩み相談!

12月16日(土曜日)に、ベストセラーとなった「東大合格生のノートはかならず美しい」の著者、太田あやさんをお招きして、ティーンズ向けの講演会を行いました(参加人数27人)。大胆に余白をとるなど、すぐに実践できる受講生の学年にあったノートの取り方のポイントなど教えてもらいました。

メールマガジン発行中!登録募集中です!

三鷹市立図書館では利用者の皆さまにもっと本や図書館に親しんでいただくことを目的として、メールマガジンを発行しています。
図書館からのお知らせのほか、特別号では本の紹介や図書館員のコラム、三鷹関連のレファレンス事例などもご紹介していきます。図書館ホームページで登録ができます。

3面

各館紹介3 三鷹駅前図書館

三鷹駅に程近い、さくら通りに面した三鷹駅前コミュニティー・センターの2階が三鷹駅前図書館です。

三鷹駅前図書館は、平成6年1月26日に三鷹市立図書館4番目の分館として開館しました。蔵書数は約9万冊で、三鷹市立図書館では唯一CDを所蔵しています。

周辺はマンションが立ち並ぶ人口密集地であるため、平日休日を問わず、開館直後から多くの方々にご来館いただいています。駅前地区という地の利を生かし、平日は午後8時まで開館。夜間も仕事帰りの方々が多数来館するため、ビジネス支援コーナーを設けるなどして蔵書の充実を図っています。

児童サービスでは、「おはなし会」を毎月第3を除く水曜日の午後3時から開催しています。また、奇数月の第2火曜日には、午前11時から赤ちゃん向けの「おひざでだっこのおはなし会」を、地域ボランティアの方々の協力を得て開催しています。三鷹駅前図書館では、子どもたちに人気のバーバパパシリーズの著者T・テイラーさんとA・チゾンさんの許諾を得て、バーバパパをキャラクターマスコットとして使用し、原画も展示しています。バーバパパファミリーが、皆様のご来館をお待ちしています。

本館「資料室」へどうぞ

現在のように趣味・好みが多様化し、市立図書館で各人の求める「専門書」、全ての分野の知識を深く掘り込んだ本を漏らさず揃えることはかなり困難となっています。出版流通が進歩し、ネットを通して世界中の本が買える現在では、専門的な書籍では個人の蔵書には敵わない、というのも当たり前のことになっています。

そんな時代ですが、「資料室」では、皆さんの「調べごと」をサポートできるよう、基礎的な分野の本をなるべく幅広く集めています。

例えば、「頼朝の旗揚げ」のあった治承4年元旦の京都の様子を調べたい、と言っても、市の蔵書では困難ですが、もちろん「吾妻鏡」や「玉葉」であれば調べられます。また、「戦国時代」なら「天候記録集」のような本がありますから、「調べる方法」を調べることならば出来ます。さらに、「一般的な状況」であれば「百科事典」や「歴史事典」のようなものから、「傾向」をつかむこともできます。

ご要望が多ければ検討し、そうした資料を増やしていくこともできます。

もちろん、まだまだ必要な資料のすべてを集められない学生さんなどにとっては、有力な助っ人になることは確実です。落ち着いて調べられる個室席や大きな机も用意してあります。
本館2階にある「資料室」を活用してみませんか?

図書館のお仕事「裏方」のお仕事-管理係-

普段、図書館のカウンターではお目にかかりませんが、本館2階の事務室で裏方の仕事をしている職員がいるのはご存知ですか?目立たない存在ながら、図書館を支える重要な役割の一部を担っています。今回は、その仕事内容を少しご紹介します。

図書館を快適にご利用いただくために

図書館の利用環境を維持するため、清掃、警備、空調管理、設備点検、ごみ収集、樹木の剪定など施設の維持管理を行っています。多くが専門業者さんへの委託により実施しているため、事業者さんとの調整や支払のための書類作成が主な仕事です。

また、落し物の管理や放置自転車の対応、掲示物の作成・管理、会議室の貸出や公開講座の電話受付などを事務室で行っています。図書館で使う電球やトイレットペーパー、紙や文具などの購入と予算管理も事務室で行っています。

図書館協議会の事務局として

三鷹市立図書館では、年9回、図書館協議会を開催しています。委員のみなさんから図書館に関するご意見や提案をいただく大切な場です。管理係は事務局として、開催通知の郵送、当日の会場や資料の準備、会議録の作成・公開などを行っています。

4面

平成29年12月「三鷹市立図書館の基本的運営方針」が策定されました

この度、三鷹市立図書館では、その果たすべき機能と役割、運営の方向性をより明確にするため「三鷹市立図書館の基本的運営方針」を策定しました。これは、「図書館の設置及び運営上の望ましい基準(平成24年12月19日文部科学省告示第172号)」に基づいて、管理運営、図書館資料、図書館サービス及び職員について、網羅的に策定する個別計画です。

策定にあたっては、平成27年6月の第17期三鷹市立図書館協議会提言及び第18期三鷹市立図書館協議会の協議・検討を経て、平成28年10月から11月までに実施した来館者アンケートであげられた利用者の意見を踏まえ、素案を作成しました。その素案に対し、平成29年9月から10月までに実施したパブリックコメントには3件の意見が寄せられました。その回答は1月半ばに公表されます。

三鷹市立図書館ではこの方針に基づき、一層の図書館活動の満足度向上をめざすために、図書館サービスの向上に努めていきます。

「三鷹市立図書館の基本的運営方針」概要

めざす図書館像 

人と本と情報がつながり、市民に役立つ身近な図書館

基本理念  

三鷹市立図書館は、市民の自主的な学習を支援し、市民の生活の中にある課題を解決する地域の情報拠点、次世代を担う子どもたちをはじめとするすべての市民の豊かな読書活動の拠点として、図書館活動を推進します。また、「人と本」「人と情報」「人と人」をつなぎ、市民に役立ち、市民に寄り添う図書館活動により、人と人が交流するまちづくりにつなげていきます。
めざす図書館像を実現するための4つの柱

●「知る」「調べる」「学ぶ」を支える図書館

図書館は、市民の「知る」「調べる」「学ぶ」を支える拠点として、図書館サービスの基盤となる図書館利用環境の整備を推進します。また、市民の要望や社会の要請に応じるため、地域の情報拠点として各種情報資源の収集に努めるとともに、市民の学びを支援し、知的探求及び課題解決を支援します。

●すべての人に読書の楽しみを広げる図書館

未だ図書館を利用していない市民を含む乳幼児から高齢者まですべての人に読書の楽しみを広げるため、読書活動推進事業の実施、多様な読書機会を提供します。また、子どもの読書環境の整備と自主的な読書活動の支援のため『みたか子ども読書プラン2022』を推進します。

●市民とともに歩み、交流する図書館

図書館活動の活性化及び読書活動を推進するため、図書館サポーターやボランティアをはじめとする市民やボランティア団体などとの協働を推進します。そのため、図書館サポーターなどの育成や活動の支援、活躍の場の拡充を図ります。地域ニーズに応える読書活動とともに、図書館サポーターなどとの協働による新たな交流の場を提供することにより、まちづくりにつなげます。

●市民の期待に応える図書館

計画的・継続的な人財育成により職員の専門性向上に努め、知識・経験を蓄積、継承するとともに、多様なニーズに応えるために図書館サービスの推進体制を整備します。また、図書館の活動に関する情報を発信し、事業の点検・評価により検証及び改善に取り組み、市民の期待に応える図書館サービスを提供します。

PDFファイルをご覧いただくには、アドビ社のソフト『Adobe Reader』が必要です。
Adobe Reader』はアドビ社のウェブサイトから無料でダウンロードできます。

『Adobe Reader』のウェブサイトへ(新しいウィンドウが開きます)