三鷹市立図書館のあゆみ

昭和39年に開館した旧・三鷹図書館

  昭和39年に開館した旧・三鷹図書館は閉架式の学習室中心の施設でしたが、間もなく個人貸出を開始し、その後の20年間に下連雀図書館、東部図書館を開館し、貸出サービスを中心に急速に発展しました。昭和59年に三鷹図書館の新施設、昭和62年に西部図書館が開館して、全館を結ぶコンピュータネットワークも整備されました。平成6年の三鷹駅前図書館の開館によって、平成7年度には個人貸出合計が100万冊を超え、蔵書数も平成8年度に50万冊を上回るようになりました。当時、インターネットが急速に普及する中で、平成11年にはシステムを更新し、ホームページを開設。自宅からの蔵書の検索などが可能になりました。

平成15年には、従来の児童サービスに加えて、乳幼児(3~4か月児)と保護者を対象にはじめての絵本(ブックスタート)事業を開始しました。また、学校図書館の整備が完了し、土曜日の学校図書館地域開放をすべての小・中学校(22校)で行うようになりました。


新たな動き:ICT活用と協働の取り組み

平成19年11月のシステム更新ではリライトカードを導入し、インターネットによる在庫資料予約を開始。平成21年1月には全館の資料へのICタグ貼付を完了し、自動貸出機・返却機、BDS(資料無断持出防止装置)、読み取りアンテナ付き予約棚を導入しました。先進的なICTの導入は全国的に注目され、平成22年度には貸出冊数が平成19年度の1.5倍、予約貸出冊数が2.5倍に急増しています。

平成25年11月には公益財団法人アジア・アフリカ文化財団が建設した新施設の1階と2階の一部を借り上げて南部図書館みんなみを開館しました。同財団との協働による貴重資料の公開や国際理解イベントなど文化資源を活かした特色ある事業展開を目指しています。整備にあたっては「乳幼児から高齢者までがゆったり過ごせる施設」「豊かな交流が生み出される魅力ある空間づくり」など滞在型の新たな図書館像への対応が図られました。また、開館準備に多数の市民が図書館サポーターとして参加し、開館後もさまざまな活動で同館の運営を支えています。

こうした動きは、翌年の三鷹市立図書館開館50周年記念事業につながり、図書館サポーターの養成、書架整理や本の修理などの活動、市民の企画運営による初の「図書館フェスタ」開催、武蔵野美術大学との共同プロジェクトによるロゴマークの作成と図書館ブランディングの実施など、協働と交流の拠点としての図書館活動が始まっています。


三鷹市立図書館年表

1964年~1969年

1970年~1979年

1980年~1989年

1990年~1999年

2000年~2009年

2010年~2015年

2016年~2019年